紀州藩初代藩主の徳川頼宣が父・家康の霊を祀るため、南海道の総鎮護として1621(元和7)年に創建した古社。久能山に似た和歌浦を望む地を選んで造営し、後に頼宣自身も祀られた。青石を敷きつめた参道を過ぎ、108段の急な石段を登りきると、壮麗な朱塗りの楼門が現れる。権現造りの社殿は、極彩色で精巧な彫刻、漆塗りの柱や縁など、「関西の日光」と称されるにふさわしい絢爛さだ。本殿の彫刻は江戸時代初期の名匠・左甚五郎の作、板絵は狩野探幽の作と伝えられている。社殿や楼門は国の重要文化財。

 

 


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